01.
近代から現代へ、モダニズムの先駆的活動をしてきたバウハウス。 ニュアンスとしてインテリチックなアーキテクチャー(建築)という言葉 ではなくバウ(建築)という庶民的な言葉をあえて使っているところに、 芸術は特権的階級に対してではなく、全ての人に感じてもらうものという 強い意志を感じずにはいられない。 プリミティブな感性を追求し、芸術を自由に解き放つところから発足。 余計な装飾を削り、機能美、構成美、に今後の芸術のあり方を見出し、 新しい芸術を生み出すことに成功したバウハウスの功績は大きい。 今となってはモダニズムは過去のものとなってしまったが、 当時の前衛的な思想は今でも受けつがなければならないと思う。 新しい芸術とは歴史の中から発見し、その思想を現代に受け継ぎ、 新しい解釈として提示するものであると思うからだ。バウハウスを知らない人への補足を少ししてみました。 ちょっと熱くなってしまいましたが・・・。 この本には、美しさとは一体なんなのか?言葉では表現しづらい面を きちんと説明されています。 今後、芸術活動をする人にとっては買って損はないと思います。
02.
「構成学」は、それまで直感的に捉えられてきた「美しさ」というものを分析し体系化したものである。1919年ドイツのワイマールで創立した造形学校「バウハウス」で提唱されたものだ。 本の前半は、その構成学発祥の地バウハウスと、ナチスによって閉鎖されたあとアメリカに移ったニューバウハウスの時代までを概観する。モホリ・ナギが写真、光、タイポグラフィなどの広い分野で与えた影響について、またバウハウスの特徴である機能主義的デザインについてなどをざっと知ることができる。 後半は、バウハウスから離れて、造形や色彩など構成学の内容を解説している。造形の数学的分析(黄金比や対称など)や色彩的の技術を紹介することで、著者はデザインセンスは「つくられるもの」であると主張する。 構成学は日本では、「造形基礎」などと呼ばれ、比較的地味で印象が薄い。アートやデザインのセンスはしょせん右脳的なものという概念がそうさせているのかもしれない。けれども、構成学を学ぶことで「美の分析ができる→自分の表現に活かす→美の分析に還元する」といったような好循環が生まれそうだ。本書には、「美しさ」というものは数理的に分析できるものであり、センスをあげる上では数理的分析がおおいに役立つものであるという明快な主張がある。
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